不妊治療はとても時間と手間暇がかかり、女性側が痛みを伴う治療です。

①まずは事前検査として、卵巣のエコー検査、子宮癌検査、血液検査、風疹抗体検査、感染症検査、尿検査、血圧測定などを実施して母体の状態を把握します。

②そして不妊治療に入る前に一旦薬で排卵を止めて1ヶ月、子宮を休めます。

③次の生理が来てから本格的な不妊治療の開始です。排卵誘発をおこなう薬を飲みつつ、自分で自分のお腹に自己注射をします。
普通なら1回の生理で卵子は1つしか排卵されませんが、排卵誘発で複数の卵子をつくることで計画的に不妊治療をおこなうことができます。通常なら一つの卵子が複数できるので一日中お腹が張って痛い状態が続きます。

④何度かクリニックに通い、無事に卵が育っているかを確認し、卵巣が過剰反応を引き起こすOHSSにならないように注意深く観察しながら治療を進めます。

⑤そうして1ヶ月が経ち採卵するのですが、採卵は膣の中から長い針を刺して卵巣の中の卵を取ります。男性で例えるなら陰茎から針を刺して精巣の中の精子を採るようなものでしょうか。

⑥そうして取り出した卵子をシャーレの中で精子と受精させます。
ここで胚培養士さんの腕の見せ所です。
受精卵を2〜7日間培養し、分裂が始まった胚盤胞移植を女性の身体に戻します。もしくは良好胚を凍結し、卵巣の状態が整った別の月に女性の身体に胚盤胞を移植します。

⑦移植後10日ほど経過して妊娠判定となります。

⑧その後、3〜4回経過を観察して赤ちゃんが無事に育っていれば不妊治療クリニックは卒業となり一般産婦人科に転院します。
このように女性はとても苦労しながら不妊治療をしてくれているのです。


一方、不妊治療において男性側が実施することをご説明します。
女性の採卵日に射精して精子を体外に採り出します。
以上です。

精子を出すだけ。以上です。