不妊治療は初診から採卵まで約3ヶ月。移植と経過観察を含めると不妊治療には約5ヶ月程度を要します。
クリニックや治療方法によって違いはありますが、10〜15回は通っていることでしょう。
特に採卵間近は週に何度も病院に通う必要があり、卵子の成長度合いによって採卵日が決定するので、突然「明後日もクリニックに来てください。」なんてこともありスケジュールを調整するのが大変です。
このように不妊治療をおこなう女性は、仕事と不妊治療のバランスを取ることがとても困難で、せっかく培ってきたキャリアを捨て仕事を辞めて不妊治療に専念する女性も少なくありません。
仕事を辞めるまでいかなかったとしても、採卵前の女性は身体にとても負担がかかるので仕事ができるコンディションではありません。
男性からすると想像できないツラさを伴うのが不妊治療です。
プライベートな問題なのでオブラートに包まれてきましたが、男性が不妊治療の大変さを理解し、会社が働き方を改革し、妊娠を希望する女性に優しい社会になってほしいものです。
あまり普及していませんが「不妊治療連絡カード」という厚生労働省が発行する書類があります。事業主宛に医師の捺印付きで提出するものなので不妊治療をしている方は活用してください。
そして事業主の方は不妊治療の大変さをご理解いただき、大事な人財を手放さないようご理解とご対応をお願いしたく存じます。
参考資料
→ 仕事と不妊治療の両立について
→ 「不妊治療連絡カード」