2017年のWHO(世界保健機関)の報告によると、不妊の原因は「女性のみ」が41%である一方で、「男性のみ」が24%、「男女とも」が24%。つまり、不妊に悩むカップルの約半数にあたる48%のケースに男性側の不妊が関わっていることがわかっています。

また42,000人の男性を対象に国際チームが調査した研究データによると、1973〜2011年の間に精子数は59%減少し、精子濃度は52%低下しています。40年間で精子数は半分以下になっているのです。これは急激に減少したものではなく精子の数は毎年1.6%の割合で確実に少なくなっていて、2011年以降も減少していることが予想されます。
明確な原因は特定できていないものの、化学薬品、喫煙、肥満、ストレスといった日常の生活習慣、そのほかプラスチック製品などに含まれる環境ホルモン、また精子は熱に弱いことから温暖化による熱の影響などが考えられます。

参考資料
→ 男性不妊症
→ ヒトの精子、38年間で半減