不妊の定義とは、妊娠を望む男女が避妊をしないで性交しているのに1年間妊娠しない場合をいいます。一年経って、あれ?何かおかしいと思い、産婦人科を訪れるわけです。
不妊治療には主に4つの治療があります。
1. 排卵日を特定し、そのタイミングで夫婦生活をもつ「タイミング法」。
2. 排卵日に、特殊な注射器で精子を子宮の中に送り出す「人工授精」。
3. 卵と精子を体外に取り出して、培養液の中で受精卵(胚)をつくってから子宮の中に戻す「体外受精」。
4. 顕微鏡下で1個の卵子に1個の精子を直接注入して受精卵(胚)をつくり、それを子宮の中に戻す「顕微授精」があります。
病院に行くとまずは「タイミング法」を医師から勧められます。
排卵日にタイミングを合わせて性交してもなかなか授からない。これはおかしいなと人工授精に切り替えて数回。これでも妊娠しない。
などと悪戦苦闘しているうちに数年経過して、高齢出産になるという話をよく聞きます。
それだけならまだしも女性側の検査が不十分であったり、実は男性側に問題があったという話もよく聞きます。
不妊治療は施設格差が大きく、頼っていた医師が実はそんなに詳しくなかったという場合もあります。不妊治療はとても専門性の高い治療です。
日進月歩している不妊治療に医師の情報がアップデートされておらず、無駄に時間を浪費することが不妊治療でもっとも大きい沼でなのではないでしょうか。