妊娠に関する検査を受けようとした時に、病院選びはとても難しいものです。

– 近所にある女性の疾患全般を取り扱う【産婦人科】
– 出産をサポートする【レディースクリニック】
– 不妊治療を専門的におこなう【不妊専門クリニック】
– 男女両方の不妊因子に対応する【リプロダクションセンター】
など様々です。

不妊治療は自由診療なので、これら全ての病院で治療が可能になります。
むろん【不妊専門クリニック】や【リプロダクションセンター】の方が専門性の高い不妊治療を受けられますが、専門性の高いクリニックであっても統一された治療ガイドラインが存在しないために正しく不妊治療できていないことがあります。

診療を受けたクリニックが不妊について詳しくない場合、他院への紹介状を書いてくれればいいのですが、自由診療なので知見が乏しくても自院での治療ができてしまいます。患者としても近所にあるクリニックが不妊治療に対応しているとなればつい信頼して通ってしまうのではないでしょうか。

不妊治療は専門性が高く十分な機材や知識がないとできない治療です。少子化により患者が減少傾向にあるなかで、知見が乏しい医療機関側もつい自分のクリニックで治療しようという気心が働くのではないでしょうか。

悲しいかな不妊治療におけるガイドラインも有害事象報告の義務化もないので、生命を脅かす事例すらあります。