高度不妊治療と呼ばれる体外受精と顕微授精に胚培養士はかかせません。

体から取り出した直径約0.03mmの卵子と精子をシャーレの中で受精させ、観察、培養、管理を一手に任される仕事です。不妊治療において医師と二人三脚で治療をおこなうのが胚培養士ですが、この胚培養士は国家資格ではありません

「認定臨床エンブリオロジスト」「生殖補助医療胚培養士」「生殖補助医療管理胚培養士」といった資格はありますが、いずれも学会が発行した資格になるので医師免許のような統一資格ではないのです。

不妊治療において胚培養士は無くてはならない存在ですが、不妊治療の増加に伴い圧倒的に人が足りていないというのが現状です。胚培養士の求人をみると、臨床検査技師の免許を求めることが多くありますが、胚培養士の資格は必須外です。顕微授精が未経験であってもクリニックで働き始めることは可能です。

体から取り出したわずか数個の卵子なので、すべてが受精卵となり胚盤胞まで育ってほしいものですが、受精して5〜6日間培養した胚盤胞と呼ばれる状態まで発育できるのはおよそ30~50%です。
できることなら熟練の胚培養士が増えるよう、統一資格の制定をして全体の底上げを目指してもらいたいものです。

参考資料
→ 胚培養士ってどんな職業? 仕事内容や必要な資格を調査